2006/03/09 染み抜きに関して

日々染み抜きと戦い、思い悩む事もしばしばあります。染みが数秒かからず簡単に取れて綺麗になった時は最高の気分になります。ところがそうゆう時はなかなかないのが現状です。

なぜなら送られてくる衣類の染み抜き依頼のほとんどが、他店で「出来ません」と断られてたものが大半だからです。さらに他店で薬品等で手を加えてしまっている為、四苦八苦する事も多々あります。

染み抜きといっても様々な方法があります。また、使用する薬品、器具等があり、それらの特性の知識も必要不可欠です。

どのような方法で、どの薬品を使用し、どんな手法で処理するかによっても染み抜きの確立が変わってきます。染みを見極める能力、それは豊富な経験から学び身に付けていかなければならないのです。また集中力も重要です。

同じ素材で同じ染みの種類でも必ずしも同じ結果が出るとは限りません。混毛素材で数パーセントの割合の違いでも、染み抜きの作業・手法を変えなければならない場合もあります。そこが、染み抜きの難しさといっても過言ではありません。

染み抜きをする場合、素材を見極めより確立の高い方法は何かを判断し作業にはいります。素材によっては、経時変化を見ながら同じ作業を繰り返し行い、時間を掛けながら少しづつ染みを落とす方法を取らざるを得ないものもあり、根気のいる仕事です。

お客様に「大変綺麗にして頂いてありがとうございます。」とお礼のお言葉を頂戴した時は、大変うれしく報われる思いがいたします。

 

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